暗号資産を初心者向けに解説

暗号資産の入門記事を中心に、初心者にも分かりやすい情報発信をしています。 投資助言は行わず、基礎知識やリスク理解のサポートを目的としたブログです。

22.暗号通貨のレンディング(貸付)とは?仕組み・メリット・リスク・始め方を初心者向けに徹底解説

22.暗号通貨のレンディング(貸付)とは?仕組み・メリット・リスク・始め方を初心者向けに徹底解説

暗号通貨の運用方法には「ステーキング」「トレード」などがありますが、
その中でも安定した利回りを得られる方法として人気なのが レンディング(貸付) です。

銀行の定期預金のように見えますが、仕組みはまったく異なり、
暗号通貨を“貸す”ことで利息を受け取る仕組みです。

やり方は非常にシンプルで、初心者でも始めやすい一方、
仕組みやリスクを理解していないと大きな損失につながる可能性もあります。

この記事では、

  • レンディングとは何か

  • どのくらい稼げるのか

  • どこでできるのか

  • リスクと注意点

  • 初心者におすすめの始め方
    を体系的に解説します。


暗号通貨レンディングとは?まずは仕組みを理解する

レンディング(Lending)とは、暗号通貨を誰かに貸し出すことで利息を得る仕組みです。
貸し出し先は「取引所」「DeFiプロトコル」「借り手ユーザー」などさまざま。


① 暗号通貨を預ける → 利息を受け取る

レンディングの基本はシンプルです。

  1. 暗号通貨を貸す(預ける)

  2. 利息を受け取る

  3. 一定期間後に返してもらう

銀行の預金に似ている部分もありますが、
根本的にはブロックチェーン上での貸し借りが自動で処理されます。


② レンディングが成り立つ理由(なぜ利息がつくのか?)

暗号通貨を借りたいユーザーが一定数存在するためです。

借りたい理由の例:

  • レバレッジ取引をしたい

  • NFT 購入で資金を一時的に借りたい

  • 価格急騰前に資金調達したい

  • ステーキングや運用に利用したい

需要があるため、貸し手には利息が支払われます。


③ 貸し出し先のタイプ

レンディングは三つのタイプがあります。

  1. 取引所レンディング(中央集権型)

  2. DeFiレンディング(分散型プロトコル

  3. P2Pレンディング(個人間)

それぞれの仕組みを詳しく見ていきます。


レンディングの種類ごとの特徴を比較

H3:① 取引所レンディング(初心者向け)

例:

特徴:

  • 操作が簡単(ボタン1つ)

  • 利息が比較的安定

  • 元本割れリスクは低め(ただし取引所依存)

初心者が最初に試すならこのタイプが最も安全。


DeFiレンディング(中級者〜上級者向け)

例:

  • Aave

  • Compound

  • Venus(BNB Chain)

特徴:

  • 銀行のように自動で貸し借りを行う仕組み

  • 高利回りのことが多い

  • スマートコントラクトが管理する

  • 代わりにハッキングリスクが存在

DeFiの知識が必要ですが、暗号通貨の魅力が最も凝縮された領域でもあります。


P2Pレンディング(個人間取引)

例:

  • 一部の海外プラットフォームで提供されている

特徴:

  • 個人間で貸し借りが行える

  • 金利は交渉で決まる

  • 信用リスクが高い

初心者にはおすすめできません。


レンディングのメリット

レンディングには、ステーキングと並ぶ大きなメリットがあります。


① 安定した利回りを得られる

利回りの例:

  • USDT / USDC → 年利 3〜8%

  • BTC → 年利 1〜4%

  • ETH → 年利 3〜6%

比較的安定しているため、
「安全に資産を増やしたい」人に向いています。


② ステーキングより自由度が高い場合もある

ステーキングはロック期間があることが多いですが、
レンディングはロックなしで使えるプラットフォームもあります。


③ 初心者でも簡単に始められる

取引所レンディングなら手順は以下だけ:

  • 通貨を購入

  • レンディングプランを選ぶ

  • 預けるだけ

トレード経験がなくてもできるのが魅力。


④ 資産を寝かせているだけより効率が良い

取引所に放置しているよりも運用に回した方が合理的。


レンディングのリスクを正しく理解する

メリットが多いレンディングですが、必ずリスクを理解したうえで利用する必要があります。


① 取引所リスク(破綻・出金停止など)

最も大きいリスクがこれです。

例:

  • FTX破綻

  • 各国の規制で出金停止

  • ハッキング被害

取引所に預けるということは、
資産を完全に「預ける=コントロールを失う」ということでもあります。


② スマートコントラクトのハッキング(DeFi特有)

DeFiプロトコルはコード(スマートコントラクト)に脆弱性があると攻撃される可能性があります。

年に数百億円規模の被害も珍しくありません。


③ 利回りが変動する

金利は固定に見えても、プラットフォームの需要によって変わります。


④ 通貨の価値が下落するリスク

貸し出した通貨の価値が下がれば、
実質的に損失となります。

特にアルトコインは変動が激しいので注意。


レンディングの始め方(初心者向けステップ)

初心者がもっとも安全にレンディングを始める方法を解説します。


① どの通貨を貸し出すか決める

初心者におすすめ:

  • USDT(価格が安定)

  • USDC(価格が安定)

  • BTC

  • ETH

価格変動リスクが少なく済む点がポイントです。


② 取引所を選ぶ

おすすめ国内取引所:

海外取引所なら:

  • Bybit

  • Binance

※ ただし海外取引所は規制リスクが高いので注意。


③ レンディングプランを選択する

例:

  • 30日固定

  • 60日固定

  • フレキシブル(いつでも返却可能)

利率とロック期間で比較します。


④ 申込み → 完了

ボタンを押すだけで完了。
非常に簡単です。


初心者におすすめのレンディング戦略

① 安定通貨(USDT/USDC)で運用

ドルと連動するステーブルコインは価格変動リスクが小さく、
利回りが比較的安定しています。


② 取引所レンディングで経験を積む

いきなりDeFiは危険なので、まずは取引所の貸付で慣れましょう。


③ 長期保有通貨は30〜60日のレンディング向き

例:

  • BTC

  • ETH

  • SOL

長期保有を前提にすれば、ロック期間も問題なし。


レンディングとステーキングはどう違う?

初心者が混同しやすいポイントですが、本質的に違う仕組みです。


① レンディング=誰かに貸す

  • 相手が存在する

  • 出金制限はプラットフォーム次第

  • 利回りは借り手の需要による


② ステーキング=ネットワーク維持の報酬


まとめ|レンディングは“安定運用”の入り口に最適

レンディングは、暗号通貨の運用方法の中でも
シンプルで安定しやすい投資手法 です。

重要ポイントまとめ:

  • レンディングは暗号通貨を貸し出して利息を得る仕組み

  • USDT/USDCなどのステーブルコインが初心者向け

  • 取引所レンディングなら操作が簡単

  • 最大のリスクは「取引所依存」

  • 通貨の値下がりにも注意

  • 中級者はAaveなどのDeFiに挑戦も可能

正しく理解すれば、暗号通貨を安全かつ効率的に増やせる手法のひとつになります。